SSVG 宇宙探査の旅

便利なツール

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自由に宇宙を飛び回る、ということがSSVGの基本的な考え方なのですが、この方法では目標の天体に到着するまでに長い時間がかかります。もっと短時間で到達する方法がありそうなのですが、実際に軌道変更を試してみると、目標の天体に接近できるような軌道変更(マヌーバ)のパラメータを見つけることは大変難しいことに気づくでしょう。


現実の宇宙探査機の飛行計画を考えるなら、宇宙航行の効率を意識しなければなりません。出発後に必要な軌道変更を小さくするとか、天体到着時の相対速度を小さくする、といったことです。そのような場合に重要になるのが出発の日時や軌道変更の日時、そして出発後(軌道変更後)天体到着までの時間(日数)です。これらのパラメータの決定も、いざやってみると頭を悩ますに違いありません。


以上のような難しさを緩和するために、SSVGは便利なツールを2つ用意しています。


(1)FTA
その時点(シミュレーション上の現在時刻)で軌道修正を行うとして、目標の天体への到着日時(または飛行時間)を指定して必要な軌道修正のパラメータを計算します。天体の中心ではなく、天体から離れた場所を目指してパラメータを計算させることもできます。


(2)最適化アシスタント
出発の日時と目標の天体までの飛行時間(または到着日時)を与えると、出発時の速度と到着時の相対速度を計算し、探査機の軌道を図示します。出発の日時や飛行時間(または到着日時)を手軽に変化させることができますから、目的にかなう出発日時や飛行時間を容易に探すことができます。出発ではなく、飛行途中の軌道変更についても同様なことができます。



whiskie14142/植月修志