GRASS GIS 7.0 によるLANDSATデータの画像化

 
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GASS GISを始める前に

1.用語の定義

(1)ラスターマップ
LANDSAT-8の撮影した画像(あるバンドのデータ)をGRASS GISに取り込むとき、それは「ラスターマップ」として扱われます。地図上の四角形の領域を縦横等間隔に分割し、それぞれの箱(セル:cellと言います)が一つの値(整数値や実数値、RGBのカラー値など)を持つようなデータをGRASS GISではすべて「ラスターマップ」として扱います。

(2)マップセット
いくつかのラスターマップや他のマップをまとめて関連付けて扱うとき、それらのマップを一つのマップセットに収めます。例えば、LANDSAT-8のあるシーン(1回でダウンロードできるデータ)に含まれる複数のバンドの画像はすべて一つのマップセットに入れるのが普通です。

(3)ロケーション
マップセットは一つの「ロケーション」という集まりに属します。ロケーションは複数のマップセットを含むことができますが、一つのロケーションに含まれるマップセットはすべで同じ投影法(例えば国際横メルカトルの同じゾーン)で、同じ座標系(例えばWGS84)でなければなりません。

2.GRASS GISでLANDSAT-8の画像データを扱う一般的な手順

(1)使用するロケーションを選ぶ(適切なロケーションがなければ作る)
(2)マップセットを作る
(3)必要な画像データを取り込んでラスターマップを作る
(4)ラスターマップを加工する
(5)表示のパラメータを設定する
(6)画像を表示する、または画像をエクスポートする

3.事前準備

(1)投影法と座標系
入手済みのLANDSAT-8データのメタデータ(~_MTL.txt)の最後の方に次のような記述があるはずですから探してください。

  GROUP = PROJECTION_PARAMETERS
    MAP_PROJECTION = "UTM"
    DATUM = "WGS84"
    ELLIPSOID = "WGS84"
    UTM_ZONE = 52

この記述から次のとこがわかります。
 投影法は国際横メルカトル(UTM)で、ゾーンは52である。
 (ゾーンは地域によって異なります)
 座標系はWGS84である。

(2)データベースディレクトリの作成
現在のPCのユーザに自由に読み書きできる場所に、GRASS GISが使用するデータベースディレクトリを作っておいてください。容量に十分な余裕のあるドライブに置くことをお勧めします。データベースディレクトリの名前(フルパス名)は日本語文字を含まない、半角英数字だけのものにする方が安全でしょう